永遠の0 (講談社文庫) 百田尚樹 感想

永遠の0 (講談社文庫) 百田尚樹 感想

2013/01/23 22:54 neputa

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あらすじ

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ。祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる――。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

感想

何故薦めてもらった時にすぐに読まなかったか。

読んでいる間、何度も胸を引き裂かれるような気持ちになった。
一言で言えば「感動した」ということだが、その内訳といえば、究極的な人を思う姿への畏怖、そして怒りである。
本作で少しずつ明らかになる宮部久蔵の姿に胸を突かれる度に、彼を葬った人間たちへの怒りの感情が比例する。

一部の持てる者が彼のような人を犠牲にして成り立つ人間たちの構図は、兵器が形を変えただけで、古来より本質的には何も変わっていない。

「お前は何を一番大切にして生きるのか」を何度も問われた。
今もその問いが頭のなかで鳴り止まない 。

著者について

1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、本作、『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。高校ボクシングの世界を感動的に描いて’08年に発表した小説『ボックス!』で圧倒的な支持を集め、一躍読書界注目の存在となる。他の著書に『聖夜の贈り物』、『風の中のマリア』がある。

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